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奏者の横顔と団の内側にスポット |
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| 9月3日は 定期演奏会 |
清水フィルを2倍楽しむ |
| 聞かせて!仕事と家庭・音楽とのハーモニー | |
演奏曲目はヴェルディーの歌劇「ナブッコ」序曲、ベートーヴェンの交響曲第2番。
そしてチャイコフスキー交響曲第6番の「悲愴」・・・。楽団員は明るい人達ばかり。
厳しい練習にも「悲愴」感はありません。でも、日常と音楽活動の両立は結構難し
い模様。清水フィルハーモニー管弦楽団の第19回定期演奏会は9月3日(土)。
演奏会を目前に、今回は「清水フィルを2倍楽しむ」と題して、奏者の横顔と団の
内側にスポットをあててみました。
| 1987年に創団した清水シティー シンフォニックが清水フィルハーモ ニー管弦楽団の前身。現在50名 の楽団員が活動していますが、 発足当時は楽団員より賛助出演 者の方が多い状態だったとか。 楽団員の悩みは今も昔も同じ。 「仕事・家庭・音楽の三立は大変」 と話すのはクラリネット奏者の鈴 木教代さん。 「子供が小さい頃は、練習に行 こうとすると泣かれました。同じ楽 |
団員の主人も一緒に留守になり ます。同居の母に子守をお願いし て練習に参加。家族の協力無しで は続けられなかったかも。」と、当 時を振り返ります。 大手企業勤務の技術者で、ヴィ オラ奏者の剣持秀紀さんの場合も 夫婦揃って楽団員。子育ても現在 進行形で、預けるところが無いと 子供を背負って練習へ(写真)。な んとも微笑ましい光景ですが、これ も市民オーケストラならでは。 |
| 森田勝准さんも仕事柄時間の 調整が難しい楽団員の一人。 「普段は男声独唱兼打楽器担 当ですが、オーケストラではバス ーンを吹いています」。その普段 のお仕事とは、読経と木魚・・・室 町時代から続く榛原の長興寺の ご住職。 厳しい練習を経て演奏会当日、 葬儀で欠席した経験の持ち主。 本人は「仕方ないですね」と笑い ますが、不憫に思った楽団員から は「演奏会を友引の日にしたらど |
うか」という案も出たそう。 森田さんのように清水区外から 練習に参加している楽団員はほ かにも。 トロンボーン奏者の池田憲司さ んは浜松市在住。毎週金曜日に は東名を走り練習会場へ。そして 翌土曜日には日本平でエスパル スの試合観戦。「それが私の週末 ・清水モード」とか。 ミュージカル俳優を目指し、この 春から横浜で勉強中のヴァイオリ ン奏者、山本志織さんは「アットホ |
ームで、いざとなるとちゃんと熱く なれる清水フィルが大好き」。 仕事とレッスンというハードスケ ジュールを縫って、月に一度は練 習に参加。「制約はありますが、 それに負けない気持ちで頑張りた い」と熱っぽく話していました。 来春には楽団員のチェロ奏者と 結婚予定。現在夫婦は3組。結ば れたカップルは累計5組、「決まり そうなのがもう1組いる」(楽団員) そう。 |
| おめでたい話の一方で、「出産で 夫婦での参加は難しくなるので、 団が援助して託児サービスができ れば」と、結婚退団対策を考える のはコンサートマスターの春田哲 弥さん(次郎長通りメガネの春田 専務)。 「運営スタッフを含めあと20人は 欲しい。人数が増えれば解決する 問題も多い」。その春田さんが最も 悩んでいるのは練習場の確保。 「スペースはもちろん、使用料の 問題も大きく、選択肢は非常に狭 |
いです。抽選にもれたら練習がで きなくなります」。さらに「音響はク ラシック音楽にとっては大きな問 題」にもかかわらず「静岡市の施 設はよくない」と春田さん。 「清水文化センターは老朽化が 進み、静岡文化会館も音響が悪 い。またグランシップ中ホールは、 収容人数が少ない。大ホールは 大きすぎるしクラシック音楽には不 向き。富士市、沼津市、焼津市、 浜松市には音響の良いホールが あるのにどうして」と顔を曇らせま す。 |
| 団長の杉本道信さん(敬順堂薬局 薬剤師)は加えて、「音楽の好きな 人が集まって、一つの大きな活動 にしていく核をつくらなければ」とも。 文化行政には「できれば他地域か ら音楽団体を呼べるような合宿が可 能な施設の建設を」と提案。「多くの |
人が宿泊して文化活動するというこ とは地域に及ぼすその経済効果は 大きい」と話していました。 政令市静岡。規模の割に楽器を続 ける人が少ないとの印象をもつ杉本 さん。音楽団体を支援するサポータ ー組織の必要性も感じているようで す。 |
| 「未経験者の入団は前例がないと 言われ頭が真っ白になった」のはY 子さん。当時のコンサートマスターが 練習日ごとに早めに来てヴァイオリン を教えてくれる事になり入団。「あれ から17年、楽しいオケに出会えて本 当に幸せ」と笑顔。 先陣を切ってくれたY子さんのお |
陰か、今では大人になって楽器を 始めた楽団員も多いそう。 9年前から指揮をとる藤崎凡さん は「初めは自分が音を出せれば満 足という人が多かったようですが、 市民オーケストラとしての意識の向 上とともに演奏レベルも上がってい ます。メンバーが増えるともっと良い |
音が出せるでしょう」と、将来にも期 待を寄せます。 活動は2年に3回の定期演奏会、 年末の市民による歓喜の歌大演奏 会出演。その他にも音楽教室や、 地元合唱団との演奏会、少人数 でのサロンコンサートなどを行っ ています。練習は毎週金曜日。 |